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NPR:Tradition vs. Change in 'Lhasa Vegas'

第4回:
伝統と“ラサ・ベガス”の変貌

1950年の中国の侵攻後、ダライ・ラマとたくさんのチベット難民はインド北部の都市へと非難した。中国政府はチベットは中国の一部であり、独立国家ではないという姿勢を崩していない。

そうして何年もの間、西欧人がチベットへ足を踏み入れることが困難であったのだが、最近のチベットの共産党党首の発表によると、近々観光目的での外国人の受け入れ基準が緩和されるようだ。

チベットの首都であり、チベット仏教の本拠地であるラサへ向かう観光客達は、2つのまるで違った都市景観を目の当たりにするであろう。

いわゆるチベット地区として知られているエリアに入ると、信仰に満ちた伝統的なチベットの光景が広がっている。この地区の中心に建立されている装飾が施された荘厳なジョーカング寺院では、そこでひざまづいて祈りをささげる巡礼者たちに出会うだろう。巡礼者たちは地面に平伏し、起き上がって手を合わせて祈る。彼らが祈りをささげているその足場は、何世紀にも渡って同じ場所で祈りを捧げられているために、石がピカピカに磨り減っている。ポタラパレスは、かつてダライ・ラマの居住し、統治していた場所である。(つづきを読むをクリック)

しかし、リクシャーに乗って行くと、今度はまるで違った世界が目の前に広がっている。チベット地区の外にでると、ラサはどちらかというと中国の現代都市のように思える。あちこちに派手な看板が出ていて、活気がある。近年の変化の波は、今までに類をみないスピードで押し寄せている。

建築工事や観光産業があちこちで活況を呈しており、この街では“伝統てきなチベット文化”も商売上の謳い文句になっている。民話すらも売られてしまっている。ここでは「ラサはそのうちラサ・ベガスなる」というジョークもある。ある大きな観光名所では、入場料を渡すとチケットとしてCD-ROMが手渡される。

チベット人たちの生活にもテクノロジーが入ってきている。ある女の子は、チベットの聖人の写真を待ち受け画面にした携帯電話を見せてくれた。セブンス・センチュリー・シュラインで撮った写真だという。小さい寺院を訪れたときに、私が写真を撮っているのを知ったその寺院の僧侶に、Eメールで写真を送って欲しいとお願いされた。寺院の僧侶達はの2階でインターネットに接続できるという。

チベットでもインターネットにアクセスできる人達は存在するのだが、西欧の人々のようにどんな情報にもアクセスできる、というわけにはいかない。これぞ中国政府の“グレイト・ファイヤーウォール”の恩恵である。現地でGoogle.comにアクセスしてみたが、しばしば中国語のエラーメッセージが表示されたのだが、政府検閲済みのGoogle.cnには簡単にアクセスできた。

“ダライ・ラマ”などのキーワードを検索してみても、USよりも検索結果が少なく、チベット亡命政府のホームページやチベットがらみの人権団体のページにはアクセスできないようになっていた。

チベット亡命政府の“首都”であるインド北部のダルムサーラでは、専門のエンジニアが集まって広い地域にわたるワイヤレスネットワークを構築していることは前の記事にも書いた。彼らのゴールはチベットの故郷で何が起きているのかを世界に発信することであった。しかしチベットの中にいる限りは、そういった声を聞くことが出来ないのである。

私がいつも利用しているネットカフェから少し歩いたところに、観光客があまり行かないような古い寺院がある。中に入り賽銭を払うと、そこにいた僧侶達が歩み寄り小声で私にささやいた-“ダライ・ラマ”なんどもなんども訪ねるかのように彼らの目を指差している-ダライ・ラマを見かけたか?ダライ・ラマはまだ生きているのか?

インターネットでは得られない情報-チベットにいる彼らはこうして真実探ろうとしている。これがもっとも信頼でき、またもっとも安全な手段であるのだ。

第3回:リトル・ラサのワイヤレスネットワーク
第2回:Webを通してチベットの亡命コミュニティとつながる
第1回:ダルムサーラのガディ族の人々
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無題
4話全部翻訳おつかれさま!
興味深く読ませてもらったよ~。
チベット行きたいなー。・・・って言ってる間にどんどん変わっていっちゃいそーだねぇ。
みさき 2006/08/23(Wed)11:09:03 編集
ありがとーう
なかなかおもしろい特集だったよねー。伝統も観光産業に食い荒らされちゃうからなー行きたい様な行きたくないような・・・でも行きたいなぁ
yo 2006/08/26(Sat)20:43:55 編集
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